メルボルンのビーチといえば、市内からトラムで簡単にアクセスできるセントキルダ・ビーチが有名ですが、メルボルンの周辺にはセントキルダ・ビーチ以外にもたくさんの美しいビーチがあります。今回は、メルボルンから日帰りで行くことができるとっておきのビーチをご紹介しましょう。

ブライトン・ビーチ(Brighton Beach)

可愛らしいビーチ小屋がずらりと並ぶブライトン・ビーチは、SNS映えするフォトジェニックな場所として観光客に大人気のビーチです。「ベイジング・ボックス」と呼ばれるこれらの小屋が建てられ始めたのは19世紀後半のこと。当時は女性が水着に着替える場所として使われていました。レトロな雰囲気を残しながらも様々な色や柄にペイントされたベイジング・ボックスは、今ではすっかりメルボルン名物となっています。

ブライトン・ビーチへはメルボルン市内から電車(サンドリンハム線)で約25分。ブライトン・ビーチ駅で下車し、海沿いを北へ向かって10分ほど歩くと、ベイジング・ボックスが並ぶビーチに到着します。ブライトンの町は、メルボルン屈指の高級住宅街です。ビーチを訪れた後は、おしゃれなブティックやカフェが並ぶチャーチ・ストリートを散策してみるのも楽しいでしょう。

ブライトン・ビーチ(Brighton Beach)© Mami Takada
ブライトン・ビーチ(Brighton Beach)© Mami Takada
サンドリンハム・ビーチ(Sandringham Beach)© Mami Takada
サンドリンハム・ビーチ(Sandringham Beach)© Mami Takada

サンドリンハム・ビーチ(Sandringham Beach)

サンドリンハム・ビーチは、メルボルン市内からのアクセスも良く、かつ、抜群の美しさを誇るビーチです。約2.5キロにわたり続く黄金色の砂浜は、のんびりと海水浴や日光浴を楽しむのにぴったり。水の透明度も高く、メルボルン近郊で最も美しいビーチといっても過言ではありません。観光客にはあまり知られておらず、穴場のビーチとも言えるでしょう。海沿いの崖の上に設置された遊歩道からの景色も素晴らしく、夕陽の鑑賞スポットとしてもおすすめです。

サンドリンハム・ビーチへは、メルボルン市内から電車(サンドリンハム線)に乗って約30分。終点のサンドリンハム駅で下車して、徒歩約2分でビーチに到着します。駅周辺の商店街には可愛らしいカフェがたくさん並んでいます。

モーニントン(Mornington)

メルボルンの南に位置するモーニントン半島には数多くの美しいビーチが点在していますが、そのなかでも比較的メルボルンからアクセスしやすいのがモーニントンのビーチです。モーニントンの町のウォーターフロントには、「マザーズ・ビーチ」「シャイアホール・ビーチ」「ミルズ・ビーチ」という3つのビーチが連なっています。どのビーチも大変美しく、波も穏やか。ミルズ・ビーチにはカラフルにペイントされたベイジング・ボックスもたくさん並んでいます。

メルボルンからモーニントンへは車で約1時間。レンタカーでのアクセスがおすすめですが、メルボルン市内から電車(フランクストン線)で終点のフランクストンまで行き、そこからバスを乗り継いで訪れることも可能です。モーニントンは、カフェやレストランがずらりと並ぶ賑やかな町。メインストリートでは毎週水曜日にマーケットが開かれます。

モーニントン(Mornington)© Mami Takada
モーニントン(Mornington)© Mami Takada
ソレント(Sorrento)© Mami Takada
ソレント(Sorrento)© Mami Takada

ソレント(Sorrento)

ソレントはモーニントン半島の先端部に位置する非常に風光明媚な場所。ここでは、異なった趣を持つ2つのビーチを楽しむことができます。ポートフィリップ湾に面した「ソレント・フロントビーチ」は、透き通った水と白い砂浜が美しく、リゾート気分が味わえるビーチです。一方、荒々しい波が打ち寄せるバス海峡側の「ソレント・オーシャンビーチ」では、壮大な自然の美しさに心を打たれることでしょう。

メルボルンからソレントへは車で約1時間半。メルボルン市内から電車とバスを乗り継いで訪れることも可能ですが、かなり時間がかかってしまうため、レンタカーでのアクセスがおすすめです。古くから富裕層の保養地として栄えていたソレントには、趣ある石造りの建物が点在し、町の中心にはおしゃれなブティックやカフェがたくさん並んでいます。美しいビーチと共に、街歩きも是非楽しみましょう。

トーキー(Torquay)

グレートオーシャンロードへの玄関口となっているトーキーは、オーストラリアにおけるサーフィン文化の発祥地として知られる町。ポイント・デンジャーという岬の西側には、サーフィンに適したビーチが点在し、サーファーのメッカとなっています。また、ポイント・デンジャーの北側には、穏やかなビーチが広がっており、夏になると多くの海水浴客で賑わいます。トーキーの町では、オーストラリア国立サーフィン博物館を訪れたり、トーキー生まれのサーフブランド「リップ・カール」でショッピングを楽しんだりと、サーフィン文化にどっぷりと浸りましょう。

メルボルンからトーキーへは車で約1時間半。レンタカーでのアクセスがおすすめですが、メルボルン市内から電車(Vライン)でマーシャルまで行き、そこからバスを乗り継いで訪れることも可能です。

トーキー(Torquay)© Mami Takada
トーキー(Torquay)© Mami Takada

詳しい情報はビクトリア州公式ホームページ(リンク)やSNSをご覧ください。

■高田 真美プロフィール
美味しいものと旅行が大好きなメルボルン在住のトラベルライター。訪れた国は現在81ヶ国。
著書「素敵でおいしいメルボルン&野生の島タスマニアへ」(イカロス出版)
ブログ「メルボルン美味しい生活」:https://sowhat99.exblog.jp/
ブログ「SOWHATの世界旅日記」:https://world-travelogue.com/?cat=17